東洋医学では神羅万象、全ての物ごとの根底には「気」が働いていると考えています。

例えば、人形劇(糸で操る人形)を見る場合、人々はその人形に注目します。

でもそれを動かしているのは人形の手足についている糸。

さらに本当は糸ではなく、糸を通じて操っている人の意志が動かしています。

その意志に相当するものを気と呼んでいます。



人体において、骨格を維持、操作しているのは主に筋肉で、心臓、血管、消化管等の内臓でも筋肉が活動しています。

それら筋肉を支配しているのは神経で、五感と言われる感覚も神経によるものなので、神経が集まった脳が体を支配する最上位と言えます。

しかし、よく考えると、神経という管そのものではなく、そこを通る電気信号によってコントロールされています。

その電気信号は神経細胞内外を陽イオンが次々に移動するという波(電流)や神経伝達物質の放出ですが、イオン等の小さな物質であってもそれが移動するのはそこに力=気が働いたということでもあります。

神経細胞以外のすべての細胞でも、体を維持すべく、小さな物質が移動しています。

細胞に物質を届ける血流も、物質の移動そのものです。

東洋医学では、全身の物質が規則正しく動くその背後には、それを推動する気の力があると考えます。



そして、それらの気の動きは必ず感情を伴う・・・つまり気の動きが感情そのものだと考えられています。

人の中の無意識領域。

人の感情は、表面で「楽しい」「嬉しい」というポジティブなものがあったとしても、

その奥深くに、悲しみや苦しみが沈んでいたり多層構造です。

その気に作用するために施術者、患者様、双方の意識がとても重要だとされています。